2013年1月19(土)、20日(日)、21日(月)

カンヌにて日本映画際「金の太陽」が開催

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昨年、一昨年に引き続き、今年もカンヌ日仏協会は、カンヌシネ・クロワゼット協会と協賛して金の太陽映画祭をカンヌにて開催することになりました。今年は日本映画3作品の上映が予定されており、うち1作品は映画監督を招いての上映会になります。

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今回パリで開催された金の太陽映画祭は、長期間に渡っての開催になった為、カンヌでの開催は12月から新年1月にずらして開催される事になりました。

これらの映画の上映会場は、カンヌ、シネマ・オランピアにて Olympia 1月19日(土)、20日(日)、21日(月)及び、シネマ・トワル les Cannet Toiles ル・カネでは1月20日(日)の1上映会のみ

過去同様、カンヌ日仏協会の会員へは、特典としてこれら上映会は入場無料となっております。

1月19日(土)16時30分-カンヌ、シネマ・オランピア

一枚のハガキ - 2011年 - 114分

- 上演時間16時30分より

日本最高齢(99歳)の巨匠・新藤兼人監督自身の実体験を基に作られた。太平洋戦争末期に徴集された100人の兵士のうち、94人が戦死し6人だけが生きて帰った。その生死を分けたのは、上官が彼らの赴任先を決めるために引いた“くじ”だった―という、新藤監督自身の実体験を基に作られた。人の運命がくじによって決まり、兵士の死は働き手を失った家族のその後の人生をも破滅に向かわせる。そんな戦争の愚かさと不条理を、時に厳しく、時にユーモアを交えながら描く。新藤監督が自身を投影させた主人公役の豊川悦司と、愛する人を次々に亡くし、戦争への憎しみを生きる力にする女性を演じた大竹しのぶの好演にも注目

> 映画「一枚のハガキ」に関する詳細は、金の太陽祭サイトを参照ください

1月20日(日)17時-ル・カネ、シネマ・カネ・トワル

その後の二人 - 2011年 - 91分

- 上演時間17時より、 辻仁成監督が来場します。

映画監督の純哉(38歳)と七海(35歳)は、15年に渡ってドキュメンタリーを製作してきたが意見の食い違いから交際を終わらせた。純哉はパリに旅立ち、七海は東京に残った。その後、ふたりは離れた場所で“別れたカップルのその後“を描く新作ドキュメンタリーに着手し……

> 映画「その後の二人」に関する詳細は、金の太陽祭サイトを参照ください -

1月20日(日)18時-カンヌ・シネマ・オランピア

その後の二人 - 2011年 - 91分

- 上演時間18時より、 辻仁成監督が来場します。


映画監督の純哉(38歳)と七海(35歳)は、15年に渡ってドキュメンタリーを製作してきたが意見の食い違いから交際を終わらせた。純哉はパリに旅立ち、七海は東京に残った。その後、ふたりは離れた場所で“別れたカップルのその後“を描く新作ドキュメンタリーに着手し……

> 映画「その後の二人」に関する詳細は、金の太陽祭サイトを参照ください

1月21日(月)19時30分-カンヌ・シネマ・オランピア

わが母の記 - 2012年 - 118分

- 上演時間19時30分より

文豪、井上靖の「わが母の記~花の下・月の光・雪の面~」の映画化。誰もが避けては通れない親の老いと死について描く。家庭の事情から、親から離れ、親戚に預けられて育った洪作。自分は親から捨てられたという憎しみが洪作の小説への原動力になったのも事実だが、洪作の母への怒りが消える事はなかった。しかし、痴呆となった母の口から、ある詩がこぼれ落ちた時、洪作は初めて母を許そうと思うのだった。本作の核となるのは「痴呆」だが、観る人の心を揺さぶるのは、家族の絆であろう。哀れに見えるはずの認知症の母親を愛しく演じ上げた樹木希林の演技は必見。監督は、『魍魎の匣』で知られ、井上と同じ沼津出身の原田眞人。

> 映画「わが母の記」に関する詳細は、金の太陽祭サイトを参照ください